「シネ・ピピア〈次世代に繋ぐ〉プロジェクト」
皆様からの温かいご支援に、深く感謝申し上げます。
「新規座席購入募金」では、1千万円を越える
たくさんのご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。
おかげさまで新規座席の導入が、来年の3月に決定いたしました!!
8/1より10/30に渡って募集してきた「新規座席購入募金」ですが、586名もの皆様、
受付に設置の「募金箱」をあわせ11,301,528円の募金が集まりました。
かくも多額の募金に感謝申し上げます。
<今回の募集の経緯>
物価高、生活苦で大変な中、1万円を持ってたくさんの皆様が、シネ・ピピアにお越しいただきました。振込やネットからではなく、現金を持って来られた皆様が圧倒的でした。その1万円は皆様のお気持ちがこもった本当に温かい真心としてありがたく頂戴しました。
そして募金の締め切り近くには、お一人で何口も、また50万円、20万円もの募金される方がいらっしゃるなど、ひとつの目標だった1千万円を突破し、1千百万円を超える募金となりました。とりわけ最後の1日となった最終日、朝からたくさんの方が来られ、1 日で78人の募金者の皆様、そして1,774,500円という募金をいただきました。「シネ・ピピアを存続させたい」「地域の映画館を守りたい」、そんな皆様のお気持ちを熱く感じました。
今回の募金は、10月末に座席工事業者に工事代金全額を振り込むことを前提にしての募金でした。10月末に振り込むと来年3月の年度内に工事が完了するというもので、11月の振込になれば来年4月にずれ込むと聞いていたことから、なんとしても年度内に工事を行いたいと、10月末の正式契約、そして振込を行いたいと思っておりました。
しかし、募金期間が2ヶ月を経過し、残り1カ月の段階で5百万円の募金額で、この金額自体は募金としてはものすごい額ですが、目標には遠く、これは厳しいと気を揉んでおりました。しかし、終盤にたくさんの募金をいただき、最終日の驚きの募金額、また二度三度と募金してくださる方もいらっしゃって、最終的に1千百万円を越える奇跡の額となりました。月末の10月31日に(床工事費などを除いた)900万円弱を、無事に業者との約束通り振込完了できた次第です。
本当にたくさんの温かいご支援をいただきまして、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。
同時に、今回の募金で、皆様から地域の映画館として当館を改めて認知していただけた思いです。映画館に行こうと思えば大阪や神戸、近隣のシネコンに30分ほどで行けます。しかし、近場で気軽に行ける映画館、宝塚唯一の映画館をつぶさず、存続させたい、地域の映画館を守りたいという、皆様からの思いをたくさんいただき、信認いただけたような嬉しい気持ちでいっぱいです。
ちょうど、募金最終日の前日10月29日は、当館オープンから26年目でもありました。26年間映画館を運営してきて、今回の募金は皆様から祝福していただけた思いと、さらに30年目、そして未来に向けて、皆様から大きな励ましをいただけた思いです。安心・快適に映画を見ていただける環境を整備し、来たる開館30年、その後も次世代に繋ぐ映画館になるよう取り組んでまいりたいと存じます。今後、皆様のご期待を裏切らないよう、さらに頑張って運営していく所存です。
これまでの宝塚市の支援もあって、映像、音響ではシネコンなどに引けを取らない映写環境であり、安心してゆったり座れる座席ができることで、お客様がさらに映画の世界に没入できる映画館になれます。新しいシネ・ピピアにどうぞご期待ください。
<今後の募集について>
今回の「シネ・ピピア〈次世代に繋ぐ〉プロジェクト」は、座席の刷新とともに、コロナ禍で赤字額が重なっている当館の運営に充てるご協力をお願いしての募金でした。募金期限の10月30日に終了する予定でいましたが、「募金目標の1500万円には至っていない」として、その後も募金していただける方がおられることから、年内の間、募金を継続させていただくことにいたしました。いまだコロナ禍前の水準まで回復していない一方、チケット発券システムなど運営経費が嵩んでいる現状で、赤字額が増大している充当として映画館の運営に充てる募金です。ホッとしたのも束の間で申し訳ありません。あつかましいお願いで大変恐縮ですが、ご無理のない範囲で、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
新規座席購入募金のお願い
「シネ・ピピア〈次世代に繋ぐ〉プロジェクト」2029年の開館30年に向けて
阪神・淡路大震災の震災復興から誕生した宝塚市内唯一の映画館。1999年のオープンから26年。2029年の開館30年に向けて、座席の刷新や映画館の運営にかかる費用について広く皆様に募金へのご協力をお願いいたします。
募集期間、残り10⽇となった10⽉20⽇、皆様からたくさんの募⾦をいただき、 ⽬標のほぼ半分となる700万円を突破いたしました。 募⾦いただいたた皆様に感謝申し上げますとともに、 残り10⽇間で奇跡の達成となりますようスタッフ⼀同お願い申し上げます。
1999年にオープンした当館は、震災からの“心の復興”を旗印に、地域コミュニティや文化発信の拠点として、「公設民営」の映画館として宝塚とその周辺地域の皆様に愛される映画館を目指して運営してまいりました。
映画館の運営は民間の私たちが担っておりますが、当館のような小さな映画館では利益は出にくく、赤字をやりくりしながらの運営を余儀なく行ってきました。併せて、施設の維持管理は宝塚市が担っており、厳しい財政状況の中で、フィルム映写からデジタル映写への移行、音響機器のリニューアルなども何とか行われましたが、この数年、座席の損壊が相次ぎ発生しています。
このような中、シネ・ピピアでは「シネ・ピピア〈次世代に繋ぐ〉プロジェクト」を立ち上げ、座席の刷新や映画館の運営に充てる募金へのご協力を皆様にお願いし、安心・快適に映画を見ていただける環境を整備し、来たる開館30年、その後も次世代に繋ぐ映画館になるよう取り組んでまいりたいと存じます。
「映画は人と街を豊かにする」――その可能性を信じ、今後も存続していけるよう、皆様のご支援・ご協力のほど、どうかよろしくお願いいたします。
シネ・ピピア 一同
<シネ・ピピアとは>
シネ・ピピアは、阪神・淡路大震災から4年目の1999年に震災復興事業として、宝塚市が設置した市内唯一の映画館です。宝塚は、宝塚歌劇の街、手塚治虫記念館があるとともに、かつて映画撮影所(宝塚映画)があった「映画の街」でもありました。しかし、撮影所は閉鎖され、映画館もなくなったことから、「宝塚の街に映画館を!」の復活の声が寄せられていました。市民からの要望をもとに、非常時には避難先ともなる公設民営の映画館として再開発施設「ピピアめふ」内に誕生しました。50席2館のミニシアターながら、デジタルから35ミリフィルムの上映も可能、米・メイヤー社製のコンサート用スピーカーを設置し、優れた音響効果が楽しめます。カフェやテラスも併設され、映画の後はゆったりとした時間を過ごすことのできる健全な娯楽文化施設、文化拠点として運営しています。2019年には有料入場者100万人を達成、コロナ禍を経て、2024年に25周年を迎えました。
<詳しい経緯>
「シネ・ピピア〈次世代に繋ぐ〉プロジェクト」について
1995年1月17日の阪神・淡路大震災で甚大な被害を被った宝塚市売布(めふ)神社駅前地区の震災復興事業として誕生した映画館「シネ・ピピア」。かつて映画の街であった宝塚に映画館が1館もなかったことから、市民による「宝塚に映画館を!」の活動が高まった結果、平常時は文化施設として運営しながら、有事の際は市民の避難施設になる映画館として、1999年10月29日にオープン。運営は民間が担うという、当時、全国でも珍しい公設民営の映画館の誕生となり、大きな話題になりました。
しかし、住宅地に隣接する再開発施設内に誕生したため、50席2館という座席数の少ないミニシアターとしての船出でした。建設コストは市が拠出しても、運営コストはすべて民間である私どもが負担。一方、集客が見込める大ヒット作はごくわずかであり、ヒットしても、少ない座席数から集客が限られ、利益が出にくい構造にありました。さらに、ほぼ9割の映画が採算割れという厳しい映画業界にあって、利益は見込めず、潰れずに存続させることが何よりも重要と、赤字体質の中、ひたすらコスト削減に努め懸命に運営を続けてまいりました。
シニア・女性客向けの作品など、地域から望まれる作品を多く上映するようにしていますが、オープン当時はなかったシネコン(複合映画館)が近隣に乱立。ヒットしている作品については、シネコンでの上映が終了するまで配給会社が貸し出さないようになり、リクエストがあっても、なかなかすぐの上映が難しい作品が増えています。時期は遅れても上映は行うよう取り組んでおりますが、その時期にはすでに見たい観客は半減、利益が出にくい構造的な問題がここにもあります。
また、2020年のコロナ禍によっても入場者が激減しました。土日よりも平日の入場者数が多く、シニア・女性客に支えられてきた当館のダメージは実に甚大なものがありました。この5年間は、数々のコロナ復興支援金でどうにか巨額の赤字額の一部を補うことができましたが、経営的にはその赤字を抱えたままで、運営状況は大変厳しい状況となっています。
一方、100年続いてきた映写方式がフィルムからデジタルに移行。新作はすべて高額なデジタル映写機を導入しないと上映できなくなりました。幸い宝塚市から映画館存続に向けての理解と支援が得られ、2013年にデジタル映写機の導入、さらに35ミリフィルム映写機も存続させ、新作はデジタル、旧作はフィルム上映ができる、今では全国でも貴重な映画館となっています。
また、オープンから26年が経過し映画館の座席は、宝塚市の理解を得て、一度リニューアルも実施しましたが、立ち上がっても座面がそのまま上がらないもの(写真1)や、座面の軸を支える強度が弱いことから座面が壊れたり、ずり落ちるようになってきました(写真2、写真3)。それまでにも座席の下の部分や、背もたれの部分が割れるなどの事象が頻発。再度座席の刷新が必要と判断した次第です。
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写真1
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写真2
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写真3
これまでもお客様から「座席が硬い」「腰を動かすとギシギシ音がする」「早く座席を入れ替えてほしい」との声が数多く寄せられていました。ただ、強度もしっかりあり安定している座席へのリニューアル工事となると、100席で総額1千万円近い費用がかかります。そのように多額の費用がかかる工事を自己負担で行うのは、現状では難しいものがあります。
一方、音響面の刷新も優先しないといけない事態となっていました。デジタル機器ゆえ、音響が突如止まる事態も想定されていました。音響が止まれば、映画の上映はできません。宝塚市においては、2023年にデジタル映写機のリニューアル、この2025年春には音響リニューアル工事の実施がありました。財政的に厳しい中、理解いただいた宝塚市には深く感謝しております。そんな中、今回の座席の刷新は、宝塚市に頼らずに行っていくしか、この厳しい宝塚市の財政状況では他に道はありません。
そこで、安心・快適に映画を見ていただける環境整備を皆様のご支援もいただきながらつくっていきたいと、この度の募金活動となりました。
映画館を存続していくこと、それは何よりも皆様に楽しく映画をご覧いただくことに尽きますが、そのために施設を維持することも非常に大切です。しかし、多額の費用がかかる現状では、赤字経営の私どもでは限界があることも事実です。
ぜひ、皆様からご支援をいただきまして、安心、そして快適に映画を楽しめる座席を有する映画館としたく思います。
また新しい座席は、現在より幅が30ミリ広がり、背も座面もゆったりとした快適な座り心地のものになります。3時間もの長時間の映画が増えていますが、そんな長時間でもお尻が痛くならず、快適な映画鑑賞をお楽しみいただけます。皆様からご支援をいただきまして、新しい座席での快適な映画館となりますよう、心からお願いする次第です。
そして、2029年の開館30年、その後も後世に残る映画館であり続けることができるよう歩んでまいりたいと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。
返礼の記念品に現代美術家 ⼤野良平さんデザインの「⽣」⽸バッチ決定!
宝塚在住の現代美術家、⼤野良平さんが毎年、阪神・淡路⼤震災発⽣の1⽉17⽇に宝塚⼤ 橋南詰で「街と⼈の⼼の再⽣」を願い創作される「⽣」の⽯積みオブジェ。その「⽣」をデザインした⽸バッチを創ってくださいました。震災からの「⼼と⽂化の復興」を掲げて開設 した当館ならではの記念品として、募⾦いただいた皆さまにお送りいたします。 ⼤野さんからは、「『⽣』のイラストには再⽣のメッセージが籠められています。シネ・ピピアが市⺠のみなさんに愛され、永遠に⽣き続けることを願っています」とお⾔葉をいただき ました。
⼤野良平さんデザイン「⽣」⽸バッチ
●「シネ・ピピア<次世代に繋ぐ>プロジェクト」
<新規座席購入等募金のお願い>
・募集期間:2025年8月1日〜10月30日
・募集金額:1口1万円(何口でも、複数回でも可)
・募金目標:1千5百万円
・募金方法:金融機関等へのお振り込み、劇場窓口へのご持参など
<募金方法>
銀行振込: 池田泉州銀行売布(めふ)支店 (普)0091691 (口座名)シネ・ピピア
BASE:https://cinepipia.theshop.jp/
現金:シネ・ピピア窓口までご持参いただくか、現金書留でご郵送ください
※誠に申し訳ありませんが、振込手数料は、ご負担をお願いします。
◎銀行振込、ならびに現金での場合は、「氏名」「住所」「電話番号」「口数」をお書きのうえ、FAXか郵送・メールでお送りくださいますよう、お願いします。(・FAX : 0797-83-1013 ・メールアドレス : [email protected])
<「シネ・ピピア〈次世代に繋ぐ〉プロジェクト」スケジュール(予定)>
2025年8月1日(金) 募金開始
2025年10月30日(木) 募金終了
2025年10月31日(金) 座席工事業者と契約締結
2026年3月 座席等リニューアル工事実施
同月 座席工事終了、寄付者向けの内覧会実施
目標金額と募金の用途
【目標金額】1,500万円
【募金用途】 概算、税込
・座席リニューアル、および工事費用一式 ・・・ 1,000万円
(座席※92席購入・設置工事、足元灯・手摺工事、旧座席撤去費等一式)
・累積赤字額解消、および運転資金 ・・・・・・・・・・・・500万円
合計 1,500万円
※92席・・・座席幅が現在のものより30ミリ広くなります。座面も格段に座り心地が良くなり、背もたれもゆったりでお寛ぎいただけます。3時間以上の長時間の映画鑑賞でも、お尻が痛くならず疲れにくく、快適に映画をご鑑賞いただけます。座面が広くなる関係から、現在の1館50席から46席に席数は減少し、2館で92席となります。
<特典について>
お礼状と記念品の郵送。
一般上映に先立ち寄付協力者に対して内覧会を実施します。
<想定されるリスクとチャレンジ>
本プロジェクトは、募金の状況により、リニューアルが難しい場合についても、中古の座席導入や修繕対応など、いただいた募金を有効に使わせていただくよう努めてまいります。
本来は自助努力によって座席を刷新すべきではありますが、今回のご寄付は、宝塚市内および近隣にお住まいの皆様や、広く全国の映画ファンの皆様からご支援を募るものです。広くご協力いただけますことを切にお願い申し上げます。
